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MOT アニュアル 2006 No Border 「日本画」から/「日本画」へ 東京都現代美術館 (2006.1.28) |
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今年のテーマは「日本画」。
現代美術と日本画、洋画と日本画。それは、対立するものだった。
しかし、今、その境界線はなくなってきている。 今回選ばれた若手作家たちは、日本画的な技法を使って洋画を描いたり、 洋画的な技法を使って日本画を描いたりしている。 松井冬子は、掛け軸に幽幻な水墨画のような絵を描いている。 ちなみに本人は、雛形あきこや森泉似の、すこぶる美人。 モデルをやってもトップ・クラスでしょう。 作品もいいけど、彼女自信を鑑賞したい。 篠塚聖哉は、洋画的な画材で日本画を描いている。 そのもやっとした絵だけでは何が描かれているのか分からないけど、 タイトルを見ると、「なるほどね」と思える。 町田久美は、逆に日本画の素材を使い、日本的なモチーフを描いているけど、 どこかレトロフューチャーな感じでシュール。 古くて新しく、ポップな日本画だ。 長沢明は、日本画の画材を使って巨大なパネルに絵本の絵のような絵を描いている。 今回のモチーフは「トラ」と言うことだけど、 トラと言うよりは「化け猫」みたいな感じ。 ただ、どこかかわいらしい。 吉田有紀は、画材は和洋折衷といった感じだけど、 黒いバックに蛍光の幾何学模様が描かれていて、非常にポップ。 三瀬夏之介は、屏風に日本画の画材で山水画を描いているんだけど、 よく見ると、ビルがあったり、UFOが飛んでたり、木のドアがついていたり、 英字新聞が切り貼りしてあったりして、コラージュ的。 これもポップだ。 天明屋尚は、現代的あるいは未来的なモチーフを、 木板にアクリル絵の具で描いて日本画に仕立てる。 その斬新かつ遊び心のあるスタイルで、脚光を浴びたが、 今回はそれに加え、トレーシングペーパーに鉛筆で描いた掛け軸やイコンを展示。 こちらも斬新ながら、繊細な作品。 ポップ・アートの最先端にいる村上隆も日本画出身で、 そのベースには日本画的技法が隠されている。 日本画は古典として消えていくもの、保存されるものではなく、 現代美術の中でも、その技法、スタイルは有効であり、 むしろ存在感を増している。 |
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